4thの覚醒

ブログを開設しました。

来年度に青年海外協力隊*1に参加することに決め、国外からでも簡単にインターネットを通じて見聞を伝えられるようにしたいと思ったからです。

JOCVへの参加を決めた理由は後々書くつもりです。でもまずは、日々感じたことを題材にし足慣らしというか手慣らしというか、ちゃんと文章を書けるよう練習していきたいと思っております。

 

最近、スターウォーズ~フォースの覚醒~を見ました。

私はマニアでは無いし深く入り込んで色々言える立場では到底無いのですが、スターウォーズの、細かな要素からその先を想像していける楽しさがあるところがとても好きです。家族のつながりとか、師匠と弟子の関係とか。また、現実世界と抽象的な繋がりを感じるところも魅力的です。

今回のシリーズでは、レイとフィン、女性とカラード(有色人種)が主役を担っている部分が興味深いところです。中国やアメリカでは、白人が主人公では無いことに対し批判が起こり、中国ではポスターまでもがフィンを小さく写したものに変わったそうですが。今回の作品では主役が今までに無かった女性や非白人になることで白人至上主義に対する反発、というよりも、本来社会はそうあるべきという形を今回から監督したJ・J・エイブラムス氏が示しているのかもしれません。監督J・J・エイブラムス氏はユダヤ系アメリカ人だそうです。

見る人によって、またその人が持っているバックグラウンドによって、感じ方、考え方は様々だと思います。ちょうど私は迷いを持っていた時期なので孤独な女性の主人公レイには勇気づけられました。そして、本屋に行ったら、面白そうな本がありました。

スターウォーズ 禅の教え エピソード4・5・6」

www.nikkeibp.co.jp

物事には原因となる「因」があり、そこに人との関係、万物との関係などの条件ともいうべき「縁」が結びつき「因縁」となって「結果」が生まれる。‐枡野 俊明「スターウォーズ・禅の教え」

 世の中万物は繋がっているんですね。

迷いながらも色々考えていたら、結局過去にも同じようなことを考えていたことを思い出しました。それは社会について。貧富の差とか、人種の差とか、格差の拡大とか、資本主義とか、西洋至上主義とか。文字だけ出したらつかみようのないマクロな話ですが、それは今現在私が過ごす、ミクロな生活に確実繋がっていることです。

あまりにも漠然としているので、自分の考えていたことって何だったのだろうと思い、大学時代に自分の書いた文をそれ以来初めて見返しました。

タイトルは、『消費社会と心の貧困化―社会的企業が将来を支える―』。

目次はこんな感じ。

第Ⅰ章 消費社会と心理

第1節 経済中心に回る世界

(1)経済発展の行き詰まり

(2)経済と心理

第2節 合理化、効率化が求められる社会

第Ⅱ章 現代社会における価値観の崩壊

 第1節 若者への影響

 第2節 教育現場への影響

第3節 労働者への影響

第Ⅲ章 グローバル化と心理

第1節 物の豊かさと心の豊かさ

第2節 グローバル化と心の貧困

(1)グローバル化に付随する様々な難点

(2)ポスト・モダン

(3)個人と社会の相互関係

第3節 経済社会における倫理の在り方

第Ⅳ章 新しい価値観

第1節 ソーシャル・エンタープライズとは

(1)ソーシャル・エンタープライズの概念

(2)ソーシャル・エンタープライズと社会貢献

(3)ソーシャル・エンタープライズの利点と問題点

第2節 今後の日本でのソーシャル・エンタープライズの可能性

第3節 日本人が幸福を感じる生活へ、

おわりに

 論文として書いたつもりだったのだけど、「おわりに」を読んだらなんだかエッセーみたいだ。現代の社会への危惧と、それを踏まえた、今後の日本社会で出来ることを考えたようだった。

当時私は、大学を1年間休学して10か月間海外に出て、13カ国と6つのワークキャンプを体験して自分の日本人としてのアイデンティティや、世界はいかに西洋的考えを中心に回っているか等を考えていたのです。そしてその後就職活動やアルバイト等を通してさらに日本の社会の現実と向き合い、こんな文を書くことに繋がったようです。

こちらは世界を回ってボランティアをするという、NPO法人NICEのぼらいやー(TOP|ぼらいやー)に参加した際のブログです。

 

Nós somos o mundo!! -世界一周、ボランティア

 

でもやっぱりボランティアや社会に役立つ人間になるには、就職をして自立し、納税して、いち日本人として社会に参加できるようになってからじゃないと話にならないと感じ卒業後は迷わず企業に就職をしました。

働くからには自分が今まで十数年続けてきたストリートダンスや、好きな体を動かすこと、人の役に立つことがしたくてフィットネスクラブに勤め、今へ続いています。

 

社会人の日々はとても目まぐるしいです。やりたいこと、やらなければいけないことに忙殺され日々試されています。社会人になってもうすぐ3年が過ぎようとしている今になって、ようやくこんな余計なことを考える余裕が少し出てきたくらいです。

ただ、その小さな余裕が、やはり大事ですね。

ここ半年くらいは、ずっと、自分が本当に目指したいこと、考えていきたいことは何なのかを迷っていた気がしますが、最近ようやくその雲が晴れてきた気がします。

そして、過去に一回遡ってみる機会もあり、ついに青年海外協力隊参加を決めたのでした。(結局そこに戻ります。)

 

そして。その因となるのは4年前の国際ボランティア、世界一周の旅中での出来事や葛藤。もちろんその前から本当に小さな興味や志向からつながってはいるのですが、

今掘り返してみれば、あくせく働き続けた間も水面下でその思いは生きていたのだなと感じます。

4年経ったこの機会にまた、色々としっかり考えていかなければ。

 

香厳撃竹(きょうげんげきちく)

自分で答えを求め続ける Always search for truth 

答えは、他人から聞いたのでは、知識としては入っても自分で悟ったことにはならないということ。常に考え、求め続けていかなければ、自分と答えは見つけられないのです。

‐枡野 俊明「スターウォーズ・禅の教え」

 

世界を周って価値観が広がってあれから4年。

再び自分のベクトルが目覚めたようながします。

 

 

*1:政府開発援助(ODA)の一環として、国際協力機構(JICA)が実施する事業。自身が持つ技術・知識や経験を開発途上国の人々のために役立てたいと望む20歳~39歳までの青年を、開発途上国に2年間派遣。JOCAHPより